序にかえて（序）物事の初め
立地活動が、産業の立地といえども、ただ単に原料地指向、消費地指向、動力地指向に分類されるのみで、それらは果たして、有意義であろうか。
例えば、我々が問題とする小売商業の立地そのものは、消費地指向タイプであり、またそれは最終消費者の動向と直接関係する。
最近の立地論
⑴ 女性の労働者の増加・高齢化（財はあるが、価値観は違う）・国際化（世界が一様化すること）
⑵ 広域機能化の進展に伴う、都市内部の機能的・地域的分化
⑶ 顧客あるいは消費者の意識、行動及び生活様式の変化・週休二日制。
⑷ 大規模小売商業の発展と、それに伴う商業地域の質的変化。
⑸ モータリゼーション（近年、electric vehicle ［ＥＶ車］）の進展、郊外電車の都心部乗入れ、新幹線及び高速道路の建設などに伴う交通の変化。
㈥ 都市域への人口集中と、都市の近傍における人口の虫喰い、あるいはドーナツ化現象などによる人口動態の変化などである。
小売商業における立地問題は経営的、商業的、行政的側面からの接近と共に、環境変化の著しい今日にあっては、特に都市構造との関連を重視しなければならなくなった。
都市構造との関連 「具体的には、商品及び、店舗構成との関係、あるいは通行者の量的・質的条件と店舗位置及び、店舗構成との関係などが、直接的な問題となる」
コメント